現在、金利の上昇が続いていますね。
金利が上昇すると、変動金利でお金を借りていた人は大変なんて話はよく聞きます。
逆に、金利が上がって良い話はないかと、金利上昇メリット株を日々研究しているのですが。
上の記事のように、金利が上昇すると恩恵を受ける企業ももちろんあります。
今回はそういった視点でチェックしていた銘柄の1つ、全国保証株式会社(銘柄コード:7164)について書いていきます。

ナツキ
住宅ローン保証の会社だから、金利上昇は関係あるかも?
という考えからピックアップしたのですが、これがなかなか・・。
果たして、金利上昇がメリットになるのか?調べました。
全国保証はどんな会社?
まず、全国保証(株)について。
設立は1981年2月で、45年続く住宅ローン保証の会社です。
「住宅ローン保証の会社」と先ほどから当然のように書いていますが、「住宅ローン保証」という言葉に馴染みがない私・・。

全国保証のHPにも同じような疑問への答えが載っていました。
要するに、全国保証が住宅ローンを借りる人の連帯保証人の代わりをするようなイメージですね。
ローンを貸す会社ではなく、借りる人の保証をする会社です。
現在、全国保証が保証をしている債務残高は21兆円超あります。

ナツキ
桁が多すぎてびっくり!
物価の上昇に伴って不動産価格も高騰しており、ローンを借りて不動産を購入する人が多いので保証も需要が高いんですね。
保証債務残高が多いという事は、その分保証料収入も多くなるという事。
今後の収入がある程度確保されているとも考えられ、安心材料と言えると思います。
金利上昇はメリット?それともデメリット?
さてでは、そうした住宅ローン保証の会社である全国保証。
気になるのは、今後金利が上昇していくと見込まれる中で、それをメリットにできる会社なのかという点です。

ナツキ
金利上昇は全国保証にとってはメリットになる?
住宅ローンを貸している会社であれば、政策金利が上がればローンの金利も上げられ、同じ金額貸しても金利が上がった分多く返済されることになりますので、金利上昇は恩恵が大きいように感じます。
ですが、全国保証はローン保証の会社。
金利上昇はどう影響するのでしょうか。
可能性も含めて、メリット・デメリットを書き出してみます。
金利の上昇で・・
- ローンを借りる人が減少すると、保証も減ってデメリット
- ローンを返せない人が増えると、代位弁済(立て替え支払)が増えてデメリット
- 運用収益が増えてメリット
- 物価も上昇が続くと、ローンを借りる金額・年数が増えてメリット大
基本的には金利が上昇すると、ローンを使うような大きい買い物を控える傾向があります。
ですので、
金利上昇⇒ローンを借りる人が減る可能性が高い
という事になります。
ローンを貸している会社であれば、金利上昇分が収入に上乗せされるメリットで、デメリットを相殺できる場合もあります。
全国保証の場合は、ローンを借りる人が減ると保証の需要も減ることになります。
さらに、ローンを借りている人が金利上昇で支払できなくなった場合、代位弁済が増加し収益を悪化させる可能性もあります。

となると、全国保証は金利上昇メリット株とは言えないように思います。

ナツキ
金利上昇メリット株じゃないのかぁ・・残念
そう思って、逆にメリットは?と思って見てみると、まず運用収益の増加が挙げられます。
全国保証は、保証料や自己資本金を元手に資産運用を行っています。
国債などの債権や株を保有しており、4,100億円ほどを運用しているとの事。
金利が上昇すると国債などの金利も上昇しますので、運用益も増えるという事になります。
金利上昇⇒運用収益UP
また、金利上昇局面ではローンは手控えられる傾向が強いのですが、物価も上昇している場合は、どうしてもローンを借りる金額・年数が増えるという側面もあります。
実際、「超長期ローン(35年超)」が増えているというニュースを最近目にしました。

ナツキ
全国保証にとっては良いニュースかも
さらに、証券会社が2026年5月に行った全国保証についての投資判断によると
住宅ローン金利が上昇傾向にあるものの、新規ローン申し込みの鈍化や早期繰り上げ返済などの兆候は見られず、住宅ローン残高の伸びは堅調
SBI証券 投資判断より
とのこと。
現在、物価が上昇していることもあり、メリットがデメリットを上回っている状態なのではないでしょうか。
指標とまとめ
最後に指標とまとめです。
全国保証の指標は、下の表の通りです。
| PER 15倍以下 | 12.3倍 | ROE 8%以上 | 13.4% |
| PBR 1倍以下 | 1.65倍 | ROA 5%以上 | 6.5% |
| 自己資本率 60%以上 | 48.9% | 配当利回り 3%以上 | 4.07% |
基準値を外れているのは、PBRと自己資本率ですが許容値と判断。
特に、PER×PBRのグレアム指数(ミックス係数)が20.3なので、PBRは問題なさそうです。
そして特筆すべきは、配当利回りが高い事。

ナツキ
思わず長期保有したくなります・・
が、今回調べてデメリットもしっかりあったので、まとめつつ自分に言い聞かせておきます。
・金利上昇で、メリット・デメリット両面の影響がある
・メリット・・運用収益UP/ローンを借りる金額や年数増加
・デメリット・・ローンを借りる人の減少/代位弁済の増加
・物価も上昇している現在では、メリットの側面が大きいと言える
・今後はデメリットの側面が大きく出る可能性があり、注意が必要
という事は、
現在限定という前置き付きで、全国保証は金利上昇メリット株
と言えるのではないかと思います。

ナツキ
買うなら情勢を見極めながらの保有で!
